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分子栄養学的鉄欠乏性貧血の治療は??

 

~鉄不足で食事やサプリでも鉄不足が良くならない貴方へ 

 

原因は??

 

1:月経過多:プロゲステロン値にくらべて、エストロゲン値が有意な場合に月経過多に。2つのホルモンのバランスを整えましょう。

対策:高脂肪食をへらす、アルコール過剰摂取をやめる、環境ホルモン(プラスチック容器を温めないこと。植物性油(キャノーラ油、マーガリン、パーム油)も原因に、石油系洗剤など)をさけましょう。

 

2:胃酸の分泌低下:ピロリ菌 胃酸抑制剤の内服 緊張

対策:ピロリ菌の検査で陽性であれば、除菌をする。

リラックスする よくかむ、カルシウム、塩分は胃酸を作る材料 亜鉛は胃酸の分泌に必要。ショウガ、レモン、は消化を良くします。

 

3:腸の炎症:

対策:プロバイオティクス プレバイオテクス、ケルセチン、ベルベリン グルタミン ビタミンA,D,を摂取しましょう。

 

他に鉄の吸収を促進する方法は??

1:ビタミンC(アスコルビン酸)と一緒に摂る(野菜などの非ヘム鉄吸収はビタミンCの摂取率に比例する)。還元作用を受けて二価鉄となり、吸収されやすい状態に。

2:ビタミンA,B群と一緒に取る。(トランスフェリン受容体やペプシジンなど鉄の代謝に関わるタンパク質の発現を調節する)

3:鉄の鍋、鉄玉を使用

4:動物性タンパク質 

5;カルシウムはリン(鉄の利用率を悪くする)の影響を少なくして、吸収を助ける

6:果実酸は、リンゴ酸・クエン酸に代表される果実酸にはキレート作用という働きがあり、鉄分などのミネラルを包みこみ、吸収しやすい状態へと変化させる作用。

 

実際に鉄欠乏状態かどうかは、自己判断なさらずに、医療機関で定期的に採血をされることをお勧めします。

 

鉄の分類

水溶液中の鉄には、2価の鉄イオン(2価鉄)と3価の鉄イオン(3価鉄)とがあり、食べ物にふくまれる鉄は3価鉄が主です。このままではほとんど吸収されず、3価鉄が私たちの体に吸収される過程で、2価鉄へと還元され吸収されます。

さらに食べ物に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」とに分かれます。ヘム鉄とは、鉄イオンが「ポルフィリン環」に包まれていて、肉や魚などの動物性食品に多く含まれます。それ以外の鉄を非ヘム鉄といい、吸収率に大きな違いがあります。(ヘム鉄では10~20%、非ヘム鉄1~5%)

 

ヘム鉄と非ヘム鉄はどっちが良い?

私たち日本人が食事から摂取する鉄のほとんどは、吸収率が低い方の「非ヘム鉄」です。貧血・鉄分不足を改善するためには、吸収率の高いヘム鉄をたくさん食べるべきだと思いがちですが、それでは動物性に偏ってしまいます。非ヘム鉄食材も鉄の吸収を促進する食材と共に摂取してください。

 

鉄分の吸収を阻害するもの

タンニンは、鉄分に吸着して水に溶けにくくするので、体内への吸収を阻害してしまいます。

カフェインは鉄分の吸収を妨げる作用があると言われており、食事の前後30分~1時間くらいはさけたい

シュウ酸  ホウレンソウなどに多く含まれるアクの成分

フィチン酸 玄米やぬかなど、穀物の皮や豆類に含まれる成分

 

 

胃腸、ホルモンを整え、食事から鉄を補える体を目指し、鉄欠乏から解消される未来を、貴方にも!!