2年間で5ミリ以上身長が低くなった人は、そうでない人より26%も死亡リスクが優位に上昇する可能性を福島県立医科大学の田中健一氏らの研究結果で認められたとのことです。
Association between height loss and mortality in the general population Scientific Reports volume 13, Article number: 3593 (2023)
身長の短縮は40歳代で始まり、70歳以上になると加速します。身長は椎間板の変形や、椎体骨折の影響で、年齢と共に徐々に低くなります。そのような身長短縮の影響は骨粗しょう症との関連でよく検討されております。ただし、2センチ以上という著明な身長短縮が見られた場合を評価した研究が多く、わずかな身長短縮と死亡リスクの関連は明らかではなかったようです。
22万2392人を解析対象とし、追跡期間中に1,436人が死亡。死亡リスクの評価に影響を及ぼし得る因子(年齢、性別、ベースライン時の身長、BMI、喫煙習慣、高血圧・糖尿病・脂質異常症・脳卒中・心血管疾患の既往)を調整後、身長短縮幅が5mm以上の群は、主要評価項目の全死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクが26%有意に高いことが示されたのです。
たった5ミリの身長が短縮するだけで>< 明らかな圧迫骨折をしていなくても、死亡率が上昇するのです。さああなたも私も骨密度を測定して、骨密度が下がらないような対策を始める時です!!50歳過ぎたら、5ミリ位縮むのはよくあることと放置していたら、来年はまた5ミリ縮むかもしれません><
食事は「肉や魚、卵、大豆などタンパク質を意識的に取る」ことも大切で、体重に比べるとあまり注視していなかった身長に関しても、きちんと目を向け、背すじを伸ばして、健康寿命も延ばしていきましょう!運動は身構えるような運動を始めるのではなくても、スーパーで車を停める場所をスーパーから離れたところにするなど、少しずつ歩く歩数を増やしてもよいと思いますし、ラジオ体操からでも十分だと思いますよ!